2011年5月1日日曜日

フラフラと六道珍皇寺

30日(土)は、友人Hちゃんとフラフラと京都へ。
親鸞聖人750回大遠忌法要を記念して、現在テーマ館となっている西本願寺門前町の伝道院を覗いてきました。
映像・音楽のリラクゼーション企画とパネル展示(京都の工芸と親鸞聖人について)がされていたのですが、なんとな~く地味な印象で終わりました。
企画や展示なんかより、伝道院の外観(↑写真)の方がインパクトがあったかも。

次に寄ったのが、六道珍皇寺。
薬師如来像や桃山時代の参詣曼荼羅図など特別公開中なのです。
また、このお寺には地獄に通じるという伝説の井戸があって、私としてはこの井戸を覗いてみたかったんです。 
平安初期、朝廷に仕える漢学者 小野篁が死者の裁判に立ち会う為、この井戸から冥府庁(地獄)へ通ったとか。
 
ワクワクしながらお寺に行ってみると・・・ショック。
井戸は遠くからしか見ることが出来ず、おまけに蓋までされているし。
(荒俣宏大センセーの本では、ちゃんと撮影されてたぞ!)

井戸はショックだったけど、特別公開されている曼荼羅図や、六道図やその他地獄図は興味深く、なかなか楽しめました。
ただ、そのうちの確か江戸時代(?)描かれた地獄図が妙に画力が稚拙で、別の意味で楽しむことになりましたけど。

その図をじっと見つめていると、隣でHちゃんが軽く吹き出し、「これ、何?」と
訊いてきました。
Hちゃんが指摘する箇所を見てみると・・・確かにヘン!
針山地獄の脇に、卒塔婆のある墓場で烏と戦っているような亡者らしきモノ(画が下手で亡者なのかも断言できず)がいます。
そいつ、墓石を倒して烏と戦っているようにも見えますが、それが墓石ではなく餅にも見え、その餅を烏と奪い合っているようにも見えるのです。
大体、それが戦っているとも言い切れず・・・ひょっとして踊っているのかも?!
針山地獄で身体を刺されて苦しんでいる亡者の横で、踊りながら烏と餅を奪い合う奴(?)
ここで念を押しておきますが、コイツは餓鬼ではないんですよ。
餓鬼道はコイツとは遠く離れた箇所に描かれていました。

Hちゃんの言うとおり、コイツはあまりにマヌケです!マヌケすぎます!

そばにいた寺のガイド員にもコイツは何をしているのかと訊いてみると、
「な・・・何でしょうね?」と困った様子。
しげしげと見つめた後、流石にガイドのカレも
「なんといっても、絵が下手ですからね~・・・何なんでしょうかねぇ~。」
と、正直な感想を述べておりました。

本来、信者への説法目的に描かれた図だろうに、後世の者にこんな形で笑われる事になろうとは・・・。

この問題図の絵師に祟られないよう、境内にある冥界にも音が届くと言われる
「迎え鐘」をしっかりついて帰りました。

栗蔵が26日で、めでたく1歳になりました~!
うしこちゃん、マサムネくん、ガガちゃん、虎鉄くんも
おめでとぉ~♪

これからも、あらゆるモノを蹴散らしながら
元気に成長していってほしいものです。

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