2011年11月27日日曜日

はじめての文楽

26日(土)は、西宮の白鷹禄水苑 宮水ホールで催された「酒屋万来文楽」に
行って来ました。
演目は良弁杉由来「二月堂の段」、人間国宝の人形使い 吉田文雀さんが出演
されていました。


・・・と、いっても私達夫婦にとっては初めての文楽体験!
まったく、何の知識もないまま公演を見ました。
 
まず、演目のあらすじはこんな感じ。
徳の高い良弁というお坊さんは幼少時、鷲に連れ去られた為に親と生き別れに
なっていました。
ある日、日課となっている礼拝の為、二月堂に行くと堂前にある杉の木に貼り紙がされています。
張り紙を読んでみると、自分と同じ境遇にあった子供を探している親がいることが判り、従者に言って張り紙の主を探させました。
そして従者が一人のみすぼらしい老婆を連れてくるのですが、実はその老婆が良弁僧の生き別れになっている母親であることが判明し、感動の再会を果たす、というストーリーでした。
 
ストーリーはともかく、私が感動したのは良弁僧をはじめとする人形の動きでした。
本当に、これは生で見ないと判らないのですが、本当に不思議!の一言。
木彫の人形が、まるで呼吸しているかのように見えるのです。
大きな動作より、静かに佇んでいる時の人形の様子が見ものでした。
本当の人間のようにゆっくりと首を動かすわ、人形の目なんか描きものなので一点しか見ていないはずなのに、視線が泳いでいるように見えるんです。
 
 
初心者らしく、がっつり最前列で見ていた私は、人形の動きにただただ呆けたようになるばかり。
人形の動きを食い入るように見ていましたよ。
すごい!すごすぎる!
ただ立っているだけでも、きちんと人形は息づいているかのように顔を傾けたりと、
決して動きは停止しないんです。
これは、人間が微動だにせず立ち続けることが困難であるのと同じように、です。
 
そうやって良弁僧をウットリと見ていた私ですが、僧の生き別れとなっていた実母渚の方を近くで見た時は・・・ダメでした。
何がって、渚の方の顔が松本人志そっくりなんですもん!
なんで~?ここ、感動するところなのよ、私~?!何が松本人志だぁ?
と、思いなおそうとして、渚の方を見るも、やっぱり松本。
松本が、白髪混じりの長髪を束ねた姿で再会の感動にフルフルと震えている・・・。
(よりによって、この松本、もとい渚の方を操っているのが人間国宝の文雀さん)
 
ああぁ~・・・私の感動が遠のいていく(涙)
感動の涙じゃなくて、笑いをこられての涙が出そう。
良弁さん、私の前に戻ってきてぇ~・・・。
 
と、最後は渚の方の顔が気になって仕方がなかった私ですが、感想としては大満足! ホント、もっと色々な演目を見てみたいものです。
 
第一部の舞台終了後、休憩時間に蔵出しした利き酒が振舞われて、これは美味しく
頂きました♪
第二部は、良弁僧を操った人形使い吉田和生さんの講演でした。
お客さんから寄せられる質問に丁寧に答えて下さっていました。
私は、そんな質問の流れで人形を持たせてもらったのですが、これが随分と重かったんです。
7~8㌔くらい?
両手で持つならまだしも、人形使いの方たちは片手(左手)で人形を持ち上げていますので、こりゃ大変なもんです。
あんなに素敵だった良弁さんなのに、私が持つと単なるでかい木のお人形でした。
やっぱりね・・・人形使いの神業あってのものですね。
 
第二部も終了すると、出演者達を囲んでの飲み会「ほろ酔い談義」。
浄瑠璃の太夫、三味線奏者、人形使いの方々(黒子)なんかとお話をしたりと、
楽しめました。
この場で、同じ観客のT氏とN子さんと知り合い、帰りに一緒に飲みに行きました。
すごく楽しい方達でした!
T氏は専門研究家じゃないのか、と思うほど文楽に詳し~い方で、もう私達夫婦にとって師匠みたいな人ですね。
N子さんも勿論、文楽に詳し~い方で、とても親しみやすく楽しい方でした。
 
Tさん、N子さん、これからもよろしくお願いしますね~!
 
 
 さて、栗蔵ですが今週我が家で体重を測ったところ、彼7・4㌔になっていました。
今、動物病院でもらっているフィラリア予防薬は7・5㌔までなんです。
看護師さんがそう仰るのを聞いて、「う、うちの子、それ以上になっちゃったら、(おそらく、なる!間違いなく、なる!)どうしたら良いんですかっ?!」と焦って尋ねましたよ。
「あ、大丈夫ですよ~。猫ちゃん用は7・5㌔までですけど、成分とかまったく同じでワンちゃん用がありますから。」って・・・。

う~ん・・・。
今年のフィラリア予防(5月~12月)は、なんとか猫ちゃん用で済みましたが、来年は
栗蔵、ワンちゃんとして予防することになりそうです。
 
 

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